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広島市・相生通りで社会実験 通り沿いのバスベイや空き地に人が滞留できる空間を設置

2020.02.10 15:05

 地域価値共創センター(広島市中区)が運営する「紙屋町・八丁堀公共空間活用社会実験実行委員会事務局」は、市内の相生通りにあるバスベイや駐車場、空地などのパブリックプレイスを人の居場所に作り替え、ストリートの未来のすがたを「見える化」する社会実験を始める。期間は3月1~29日まで。
 社会実験名称は「#カミハチキテル -URBAN TRANSIT BAY-」。紙屋町・八丁堀地区を一体的に表現した「カミハチ」。そのカミハチに「来てる(もうそこに居る)」し、カミハチって「キテルよね(いい感じだよね)」という意味を込めて名付けられた。また、空間としての意図を補足するため、URBAN(都市で)TRANSIT(ひとびとが気持ちやアクティビティを切り替える)BAY(バスベイ・トラックベイ・タクシーベイ)を添えている。
 今回の社会実験では、紙屋町と八丁堀地区のちょうど中間地点にあたる「八丁堀(東急ハンズ前)」バス停付近の公共空間にウッドデッキやコンテナ店舗、キッチンカー、アクティビティスペースなどを1カ月間常設する。オフィスワーカーや買い物客が集まり、憩うことができる滞留空間を設けることで、来街者の行動特性にどのような変化が生じるかを検証する。
 実施エリアは「八丁堀(東急ハンズ前)」バス停付近、スタートラム広島敷地内の一部、リパーク広島基町駐車場一部となっている。同バス停のバスベイを活用したパークレット(車道を人のために公開したエリア)は国内最大規模の全長53m。大スケールのパブリックプレイスを創出する。付近には貨物用コンテナを改修した飲食店舗を展開予定。また、バスベイ部分にウッドデッキを製作し設置する。スタートラム広島敷地内には椅子やテーブルを置く。リパーク駐車場にはパレットを使ったデッキ空間を設置する。

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