週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

東京・中央区の「中古マンション価格相場ランキング100」

2019.12.23 14:29

銀座・日本橋・湊アドレスの単身者・DINKS向け小中規模がランクイン
 マンション相場情報サイト「マンションマーケット」を運営するマンションマーケット(東京都千代田区)は、自社で保有する相場データを活用し、独自調査による東京都中央区の中古マンション価格相場(今年10月の月間データから算出)を発表した。
 ランキング上位20位は、銀座・日本橋・湊アドレスの、単身者・DINKS向け小中規模マンションが多くランクイン。10月の中央区全域の中古マンション価格相場が1㎡あたり85・9万円だったのに対し、1位は3倍以上、2位は2倍以上の価格相場となり、銀座アドレスの不動の人気がうかがえる結果となった。
 今後の東京都中央区については、建築費が高騰している今、新築マンション販売に動くよりは、テナント収入を得る方が利益が確保しやすいと考える大手開発業者も多いため、ビル・商業施設・高級賃貸マンション開発などが増える傾向だという。
 大型開発で特に注目したいのは「東京」駅周辺から兜町エリアの国際金融都市化に向けての動き。「KABUTO ONE(カブトワン)」(2023年予定)をはじめ、JR東京駅前の複数の超高層ビル建築により、外国企業誘致や国際競争力を高めるビジネス交流・サポート機能が一層充実すると予測されている。
 また、勝どき・月島周辺エリアについては、BRT(バス専用レーンを基盤とした大量輸送システム)によるアクセスの向上、晴海五丁目西地区の選手村跡地「HARUMI FLAG PORT VILLAGE」(2024年予定、約1455戸)が環境先進都市として生まれ変わる点に注目。人口流入の傾向が強まる要素が多数あり、しばらく人気は続くが、供給数の多さと新築マンション(MID TOWER GRAND、パークタワー勝どきサウス・パークタワー勝どきミッド、豊海地区第一種市街地再開発事業、月島三丁目地区第一種市街地再開発事業など)の価格設定により、中古マンション相場がどう動くか、今後の状況を注視したい。
 ちなみに参考資料及び数値は、中古マンション価格相場「東京都全域‥63・5万円/㎡」と、「中央区全域‥85・9万円/㎡」から。

PAGE TOPへ