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住友商事 米アリゾナのビル取得 エリア経済の成長性を見込む

2019.12.09 14:44

 住友商事(東京都千代田区)は、米州住友商事(米国ニューヨーク州)を通じて、米国アリゾナ州フェニックス市でオフィスビル「Collier Center」(コリアーセンター)を取得した。「Collier Center」は、賃貸床面積5万3725㎡。フェニックス市ダウンタウン地区の中心部に位置している。
 フェニックス市は、米国南西部に位置する中核都市で、都市圏人口は全米12位の約490万人。アリゾナ州最大の都市あり、かつ州都である。フェニックス都市圏の人口・雇用の成長率の高さは全米でも上位に位置しており、人口の流入が非常に活発。経済面でも成長著しい地域の1つとなっている。また、フェニックス・スカイハーバー国際空港を玄関口に持ち、全米のみならず世界各地からの直行便が発着。国際的な交通の要衝にもなっている。そのダウンタウン地区は、米国南部を東西に横断する幹線道路と、ライトレールと呼ばれる公共鉄道機関を利用できる交通至便な地域。2000年以降、ライトレールの開発を皮切りにオフィス・住宅・商業施設の開発が進み、賑わいのある地区であるとともに、職住近接型のオフィスエリアとしても人気が高まっている。
 住友商事の米国でのオフィスビル事業の歴史は長く、1982年のニューヨーク市マンハッタンにおける案件を皮切りに、約37年間にわたりオフィスビルを売買・賃貸運営してきた経験を持つ。これまで、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ワシントンDC、マイアミ、フェニックス、ホノルル等の都市で投資を行ってきた。現在は、私募ファンドにて運用している物件を含め、シカゴ、マイアミ、アトランタ、ミネアポリスにあるオフィスビルでポートフォリオを構築しており、今回「Collier Center」が新たに加わる。
 同社は、米国不動産市場で培った知見・ノウハウを活用し、米国オフィスビル事業を通じて、良質なオフィス環境を提供。テナントの創造的・生産的活動に寄与する。また、投資家に対し、最適なソリューションと優良な投資機会を提供し、不動産投資市場の成長に貢献していく考えだ。

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