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総合地所 「ルネ麻布十番ビル」完成 ホテルオープンは11月1日

2019.10.21 14:10

「麻布十番温泉」のにぎわい受け継ぐ
 総合地所(東京都港区)が東京都港区麻布十番で開発を進めてきたホテルと商業施設の複合ビル「ルネ麻布十番ビル」が完成した。基本設計・デザイン監修をA.A.E.一級建築士事務所(東京都杉並区)が、設計・施工を長谷工コーポレーション(東京都港区)が手掛けた。
 建設地は麻布十番商店街のなかほど、地元の入浴施設として長年親しまれた「麻布十番温泉」の跡地。東京メトロ南北線・都営大江戸線「麻布十番」駅から徒歩3分とアクセス優位性も高い。麻布十番商店街は老舗店舗や数多くのショップやカフェなどが立ち並び、懐かしさと新しさが融合する。この麻布十番と六本木との結節点となる地に、新たな賑わいを創出するために計画されたのが同ビルである。
 建物は敷地面積740㎡、延床面積3365㎡の地上9階地下1階。1階には店舗・パブリックスペース、2階には大きなテラスを設置して立体的な「憩い」と「賑わい」の溜り場を設け、商店街との調和・連続性を意識した空間を計画。人の流れを受け入れるつくりとなっている。
 建物の低層部のファザードは街並みとの調和をはかり、軒・庇・袖壁によって建物を分節し、街並みとの連続性を確保した。3階から上のホテル客室部分は、低層部との連続性を意識し水平フィンを重ねたファザードを採用。照明効果を用いた行燈のような雰囲気は、大人の街に似合うシンボリックな外観となった。
 2~9階は核テナントとなるライフスタイルホテル「THE LIVELY 麻布十番」が入居し、11月1日にオープンする。グローバルエージェンツ(東京都渋谷区)が運営する同ホテルは客室数62。9階には東京タワーを望むバー「THE LIVELY BAR」も設ける。
 地下1階から地上2階にはカフェ・レストランなど4店舗が入居。多彩な店舗構成となる。

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