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ヒューリック 「木造建築シンポジウム2019」開催

2019.10.21 14:22

建築家・隈研吾氏らが登壇
 木造高層建築への注目が高まっているなかで10月15日、ヒューリック(東京都中央区)主催で開催された「木造建築シンポジウム2019」。建築・不動産業界ともに木造の可能性を考える機会となった。

 「ヒューリックホール東京」で開催された「木造建築シンポジウム2019」。基調講演では建築家・東京大学教授の隈研吾氏が「コンクリートから木へ」と題して講演。その後に隈氏、東京海上日動火災保険相談役の隅修三氏、日建設計代表取締役社長の亀井忠夫氏、竹中工務店取締役会長の宮下正裕氏がパネリストとなり「各都市における木材需要の拡大を目指して」と題してパネルディスカッションが行われた。自社オフィスを木造にするケースが多くある一方でそのような情報が行き届いていないことについて宮下氏は「徐々に一般の人への関心をお持ちになっているのではと思います。実際に事例も見て頂ければ」と話した。また隅氏は「経済界は木への関心がまだまだ薄い。私も機会があるごとに発信していきたい」と意欲を示す。
 最後、隈氏は会場へのメッセージで「日本は木を生かすノウハウを持っています。木造は日本が世界に誇れる分野になるものです。さらに木造建築が広がっていく機会になれば」と述べた。
 主催のヒューリックは銀座にて木造ビルの建築を計画する。今後、デベロッパーを中心に高層木造建築への注目を集まっていきそうだ。

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