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「ミュージアムタワー京橋」竣工 地上23階建、美術館とオフィスの複合ビル

2019.07.16 15:40

 永坂産業(東京都中央区)は、東京都中央区京橋で新築工事を進めていた美術館とオフィスの複合ビル「ミュージアムタワー京橋」を7月5日に竣工させた。同ビルは、美術館のあるビルとして多くの人に親しまれてきた「ブリヂストンビル」の跡地に建設を進めてきたもの。
 2016年3月に東京都によって決定された、永坂産業と戸田建設(東京都中央区)が共同で実施する京橋1丁目東地区の都市計画(都市再生特別地区)に基づいて計画され、低層部には2020年1月に開館を予定する「アーティゾン美術館」(7月1日にブリヂストン美術館から館名を変更)ならびに展示施設、上層部には延べ1万5000㎡のオフィスフロアを擁している。
 建物は地上23階地下2階、塔屋2階。オフィスの基準階面積は1300㎡強(約400坪)、天井高は最高4・2mで、3面採光の無柱空間と合わせ、従来にはない先進的なオフィスレイアウトが可能という。
 また、防災・BCP機能の強化ならびに環境負荷の低減も特徴の一つ。免震構造を採用することで高い耐震性能を確保し、加えて72時間以上の電力供給が可能な非常用発電設備や防災備蓄倉庫も備えている。ビルの外観を特徴付けるアルミ製ルーバーは、時間ごとに変化する太陽光を効果的に遮断しエネルギー使用量を低減。また地上や壁面だけではなく、屋上の緑化も行っている。
 なお、京橋1丁目東地区の都市計画を共同で推進する両社は、同ビルと2024年に竣工予定の「(仮称)新TODAビル」を含むこの街区の低層部を「京橋彩区」と命名し、その運営組織として「一般社団法人 京橋彩区エリアマネジメント」を設立した。同ビル低層部のアーティゾン美術館、「(仮称)新TODAビル」低層部の文化貢献施設などと連携しながら、「アートと文化が誰にも近い街」の実現に向けて活動を進め、世界中から人々が集まる魅力的な街区を目指している。

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