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リビタ JR東日本の独身寮をシェア型賃貸住宅に再生

2019.07.01 13:57

 リビタ(東京都目黒区)は、JR中央線「三鷹」駅、「武蔵境」駅から徒歩圏内に建つ元独身寮を、シェア型賃貸住宅「シェアプレイス三鷹」として再生し、7月13日より入居を開始する。
 「シェアプレイス三鷹」は、東日本旅客鉄道(JR東日本・東京都渋谷区)が所有する築44年の元独身寮。事業主はジェイアール東日本都市開発(東京都渋谷区)。JR東日本の社宅や寮の跡地約7200㎡の再開発プロジェクト「リエットガーデン三鷹」内に誕生する。
 プライベートな時間が守られる112の個室と、コミュニティが広がる共有スペースを合わせ持つ新しい暮らしの空間だ。近すぎず遠すぎない人との距離設計、顔が見える運営体制、しっかりとした清掃・防犯など、リビタが持つノウハウが生かされたシェア型賃貸住宅となっている。
 共有スペースにあるダイニングは、大人数での食事はもちろん、プレゼンテーションやワークショップの場にもなる。外のデッキは屋外ステージやカフェテラスのように使用できる。
 ダイニングに隣接したキッチンは、ステンレス製の本格的な厨房。ダイニングとのあいだにL字型のカウンターを設け、双方を連続的に使える設計となっている。余裕のある作業台スペースもある。カウンター沿いには入居者が集まりやすいようにハイチェアを設置し、入居者同士の会話も弾むつくりとなっている。
 ダイニングから奥まった場所にあるリラックススペースは、落ち着いた空間。足を伸ばしてゆったりとくつろぐことができる。また、ライブラリースペースには、大きめのテーブルとシェアライブラリを設け、お気に入りの本をシェアすることが可能。個室タイプのシアタールームは防音仕様で、5~6人で映画やスポーツ観戦を楽しめる。その他、トランクルームやサイクルガレージ(共に有料)も設けられ、大切な備品や自転車を屋内で管理することができる。街区内にはファミリー向け賃貸住宅「アールリエット三鷹」、サポート付きのレンタル農園「シェア畑」もあり、広々とした共用空間を活用することができる。既存樹木を生かした木陰のたまり場「森の広場」は、寝転がっての読書や、早朝のヨガ、体操、創作活動の場として利用でき、大きなテーブルのある「食の広場」は、武蔵野の自然を体感しながら屋外で料理を味わうことができる。「シェア畑」は一般利用が可能なため、日々の畑の世話や季節ごとの収穫祭で、地域の住民との交流も深まると期待されている。

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