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相鉄企業/相鉄ホテルマネジメント 清掃ロボット「ウィズ」導入

2019.06.03 18:13

 相鉄グループでビルメンテナンス業などを行う相鉄企業(横浜市西区)と相鉄ホテルマネジメント(横浜市西区)は5月27日から、それぞれ「相鉄本社ビル」とホテル「相鉄フレッサイン日本橋茅場町」の清掃業務向けの自律床清掃ロボットを導入した。
 同ロボットはソフトバンクロボティクス(東京都港区)製の新製品「Whiz(以下、ウィズ)」で、AI(人工知能)が搭載されたバキューム(吸引式)自律床清掃ロボット。大きさは幅474mm×高さ653mm×奥行き455mm。
 「ウィズ」はあらかじめ記憶した清掃ルートを清掃スタッフの運転操作を介さずに自律走行する。搭載されたセンサーで清掃ルート上の歩行者、障害物、段差などを検知した場合は、状況に応じて回避や一時停止する。消灯している場所でも搭載されたセンサーで自律走行できる。
 稼働情報は専用のスマホアプリや管理サイトで常時確認が可能で、緊急停止時や走行不能時は管理者に通知が届くため、効率的な清掃オペレーションを実現できる。
 「相鉄本社ビル」では共用廊下、事務所、会議室などで、ホテルの相鉄フレッサイン日本橋茅場町では客室フロアの共用廊下で「ウィズ」を使用する。
 同グループでは、将来的な働き手減少への対応としてAIを含むICT(情報通信技術)などを活用した運営の効率化・省力化を進める方針で、今回の導入もその一環。今後は、他の事務所ビルや商業施設などにも、それぞれの施設の特性に合わせた自律床清掃ロボットを導入する方針だ。

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