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JR「広島」駅2025年春に新ビル開業 商業・ホテルの複合開発、2階には路面電車乗り入れ

2019.03.25 15:17

 15日、「広島」駅ビル建替え計画の概要が発表された。1965年に開業した現駅ビル「ASSE(アッセ)」を2020年3月末に閉館し4月から建替え工事に着手する。
 駅を管理する西日本旅客鉄道(大阪市北区)は、JR西日本不動産開発(大阪市北区)及び中国SC開発(広島市南区)、ジェイアール西日本ホテル開発(京都市下京区)と共に、2014年9月に広島市が策定した「広島駅南口広場の再整備等に係る基本方針」に基づき、かねてより「広島」駅ビルの建替えを検討していた。JR西日本グループではすでに「広島」駅の整備を進めており、駅橋上・高架下施設「ekie(エキエ)」や新幹線コンコースの整備などを推進中。新駅ビルは2025年春の開業を目指す。
 新築される建物は、延床面積約11万1000㎡、建築面積約1万4000㎡、鉄骨造、地上20階・地下1階、高さ約100mの複合施設。広島・瀬戸内の玄関にふさわしく、広島に新たな賑わいや交流、感動を創出する施設となることを目指し、商業・ホテル・駐車場を導入する。
 ビル2階は路面電車の停留所とし、「広島」駅中央口改札や新幹線口改札から段差なくフラットに繋がり、駅と歩行者空間、商業施設が一体となった空間を創出する。1階に整備される駅前広場とも繋がりをもたせ、利用しやすい公共交通ネットワークを形成する。
 また建物内には店舗面積約2万5000㎡のショッピングセンターとシネマコンプレックスの設置も計画している。多種多様な店舗を揃え、広島を訪れる人々や地域住民に様々なシーンで利用できる施設をつくる目指す。屋上等の広場も活用して賑わいや交流、憩いの場も創出する。
 高層階には、JR西日本ホテルズの新規ブランド「ホテルヴィスキオ」(400室規模)を導入予定。「広島」駅北側で営業しているJRグループの「ホテルグランヴィア広島」とあわせ、国内外の利用者の多様なニーズに対応させるとともに、洗練されたデザインのホテルを目指す。

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