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「Spacee神保町」オープン 開業資金はクラウドファンディングで調達

2019.02.12 18:05

 2月1日、クラウドリアルティ(東京都千代田区)とスペイシー(東京都港区)、両者の株主である三菱地所(東京都千代田区)が3社共同で進めていたワークスペースを創出するプロジェクトにおける開発案件として「Spacee神保町」がオープンした。
 プロジェクトは、資金調達をクラウドリアルティ、ワークスペース開発・運営をスペイシー、物件調達を三菱地所が行う、新しいスキームでのワークスペース創出を目的として開始した。今回は三菱地所が千代田区神田小川町に所有するビルの空室をスペイシーが貸ワークスペースとして有効活用し、その初期資金を不動産クラウドファンディングのプラットフォーム「クラウドリアルティ」で募集した。資金調達は2018年12月18日より募集を開始し、約1時間で380万円の出資を集めた。ファンドとしての運用期間は約14ヶ月で、運用期間の終了時には利益の分配・出資金の払い戻しが行われる予定。新しいワークスペースから生まれるキャッシュフローや社会的な価値に共感する投資家から事業資金を募り、遊休スペースの再生を促進することも目的に掲げている。
 「Spacee神保町」は東京都千代田区神田小川町に所在。都営地下鉄三田線、新宿線、東京メトロ半蔵門線の「神保町」駅から徒歩5分とアクセスの良いエリアに位置する。施設は約100㎡で、最大60名収容。椅子60名分とテーブル20台、ホワイトボード、スクリーン、プロジェクタ、無料Wi-Fiを用意した。また完全個室のため、会議やセミナー、研修、ワークショップなど幅広い用途で利用可能となっている。ビジネス街としてオフィスビルが立ち並ぶとともに多くの大学や医療機関が立地するエリアで、大学関係者や医療関係者、ビジネスなど様々な用途での利用を想定している。

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