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不動産証券化協会 理事会を開催 「Jリート市場は堅調」

2018.12.03 17:24

若年層投資家へのすそ野拡大目指す
 11月29日、不動産証券化協会が第104回理事会を開催。その後の記者懇談会で概要の報告を行った。
 岩沙弘道理事長は「グローバルリスクが顕在化するなかで、先行きは注視していく必要がある」と懸念を示した。一方、Jリート市場はオフィスなどを筆頭に牽引し、Jリート市場は安定的に推移した。これについては「ミドルリスク・ミドルリターンの長期安定投資の認識が広がった」という認識を示した。現在Jリート市場には61銘柄が上場し、資産規模総額は17・8兆円。私募まで含めると約21兆円の市場へと拡大している。
 協会は9月に「Jリートフェア2018」を開催。総勢1350名が来場した。そのなかでも目立ったのが「子育て世代の参加」だという。これまで継続して全国キャラバンも実施、SNSでの発信などが功を奏した形となった。同時に海外不動産投資家との対話も引き続き注力する構え。
 今後注力していく方向として岩沙氏は「資産運用の高度化」と「SDGs・ESGの推進」と挙げた。アセットが多様化していくなかで、今後はインフラや海外不動産への展開が見込まれる。今回の税制改正要望ではNISAの非課税期間の恒久化やリートETFのつみたてNISAの組み入れなどを求めていく。
 もうひとつの「SDGs・ESGの推進」についても「今年度中に方針を策定し、公表したい」とした。
 来年3月8日には「ARES国際不動産投資フォーラム2019」を開催する。

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