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三菱地所プロパティマネジメント/バスクリン 「大手町温泉」イメージした入浴剤を発売

2018.10.09 16:51

 街の活性化やブランディングの方法は多種多様で様々ある。今回はエリアの魅力再発見及び外へ発信することを目的に、三菱地所プロパティマネジメントが社内公募制度による新規事業として、名物土産の商品開発を行った。その第一弾がなんと、「大手町温泉」にインスピレーションをうけた薬用入浴剤だ。
 三菱地所プロパティマネジメント(東京都千代田区)は、社内公募制度による新規事業として、大手町・丸の内・有楽町(大丸有エリア)の魅力を再発信することを目的に「東京」並びに「丸の内」の名物土産の商品開発を進めてきた。その結果、同エリアの「大手町温泉」にインスピレーションをうけた薬用入浴剤「大手町の湯 produced by 日本の名湯」をバスクリン(東京都千代田区)と共同で開発。今月2日から発売開始する。
 「大手町の湯 produced by 日本の名湯」は、東京駅近くの「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」北側の深度1500mを掘削し、湧き出した「大手町温泉」を参考に開発した薬用入浴剤。塩化ナトリウムや炭酸水素ナトリウムといった有効成分を含んでおり、とろみのあるお湯の感触が温浴効果を高めて温かさを持続。湯色やパーッケージデザインは、同エリアの冬の風物詩である「丸の内イルミネーション」をモチーフにしたシャンパンゴールドに仕上がっている。また香りは、いよかんから採取・分析し開発したオリジナルの香料成分を配合。和柑橘の香りが醸し出されることで、入浴を存分に堪能できるかたちだ。
 三菱地所プロパティマネジメントは同商品の発売開始に合わせ、10月2日に「丸ビル」1階のマルキューブにて発表及び説明会を開催。会の冒頭では、三菱地所プロパティマネジメント・代表取締役社長の川端良三氏が登壇し「有名都市や観光地には、その土地ならではの名物土産が存在し、ブランディングと活性化の役割を担っています。当商品は、国内外からの観光客がますます増加している大手町・丸の内・有楽町エリアにおいて、街の更なる活性化の一助になると考えております」と語った。また共同開発したバスクリンの代表取締役社長・古賀和則氏も会場に駆け付け、商品開発にあたっての裏側や魅力を語り、会場は盛り上がりを見せた。
 また薬用入浴剤の販売開始に合わせて、新たに創設する東京・丸の内のお土産ブランド「東京 丸の内 おしまるや」のお披露目も実施した。「東京 丸の内 おしまるや」もエリアの魅力発見とその魅力の発信を目的に立ち上げたお土産ブランドである。江戸時代の丸の内は、武家屋敷が立ち並び江戸の城下町として繁栄。そこでは将軍自らが各大名に菓子を振る舞い、贈られた側もお返しをするという風習があった。この風習が後に「贈り物」の文化として広まったとも言われている。この「贈り物」の文化をベースにしつつ、エリア内に出店する店舗の一部で「東京 丸の内 おしまるや」の販売がスタート。千疋屋自慢のフルーツをあしらったパフェや、1日30個限定のスイーツなどがお披露目された。
 ちなみに今回の発表は第一弾。第二弾は2019年春頃の発表を予定している。

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