週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

KT 4K内覧も可能な不動産ポータルサイト「みなートク」開設

2018.09.18 12:01

 VRは内覧を好きな時に、好きな場所でできるように変えている。そのなかで不動産ビジネスプラットフォーム「みな―トクPRO」を展開するKT(横浜市港北区)は7日、新しい不動産ポータルサイト「みな―トク」を開設した。
 「もっといい不動産サイト」をコンセプトに据える「みなートク」。今回のポータルサイトの目玉となっているのは4Kカメラによる最新撮影技術を駆使した「デジタルオープンルーム」の採用や、AIチャットボットによる「空き家」相談窓口の開設、不動産業者の紹介がスピーディに対応可能であることだ。
 物件ポータルサイトの普及により、物件購入までの流れも大きく変わった。遠方在住者はもちろんのこと、サラリーマンにとっても物件を探すための時間は限られている。そのため、ポータルサイトを閲覧して物件を絞ってから不動産会社に訪れるケースが増えている。
 「そのなかでポイントとなっているのはサイトでの物件のビジュアルです。現在、VR内覧が普及を見せていますが、『みな―トク』では4Kカメラで撮影した『デジタルオープンルーム』を導入しています。実際に部屋の広さなどを体感でき、ベランダに出て周辺環境をチェックすることもできます」(代表取締役 松山 英明氏)
 売主や不動産会社にとっても恩恵を受けられそうだ。いくつもの物件に案内する手間が省けるとともに、「デジタルオープンルーム」を参考にしながらリノベーションなどの相談を行うことも可能。購入に前向きなクライアントに対して、より積極的な提案が行えるようになる。松山氏は「売主にとってもスピーディかつ最適な価値での売却ができる」と付け加える。「買主、売主、不動産業者の三方よしを『みな―トク』で実現していきたい」と意欲を見せる。
 AIチャットボットによる不動産業者の紹介機能も「みな―トク」の魅力のひとつ。いつでもどこでも、物件売却、賃貸管理、リノベーションの相談を行える。いくつかの質問に答えることで、最適な不動産業者を紹介されるため、膨大な数の企業数から探していく手間が省ける。  同社は今後も「みな―トク」サービス拡大に注力していく構えだ。「たとえば投資家向けに中古物件の売買なども可能となるのではないか」(松山氏)。
 今後の展開に注目したいとともに、まずは数ひしめく不動産ポータルサイト界隈のなかで頭角を現していきたいところだ。

PAGE TOPへ