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オリィ研究所 離れた場所から遠隔出社 外出困難者のロボットテレワーク

2018.08.20 17:00

 テレワークや教育などに利用される遠隔操作型ロボット「OriHime」を開発・提供しているオリィ研究所(東京都三鷹市)は16日、テレワーク分身ロボット「OriHime」および研究機「OriHime―D」を用いた新たな働き方を模索すべくテストパイロットを募集することを発表した。
 同社は昨年からWITH ALS(東京都港区)と共に、外出困難者がテレワークで仕事を続ける可能性を研究するプロジェクト「働くTECH LAB」を実施している。その一環として「OriHime」シリーズを利用したテレワーカー向けサービスを展開しており、同社は現在70社ほどの企業が導入する実績を持つ。主に女性を中心に「本当に出社しているように勤務できるテレワークツール」として、日に日に利用者が広まっている。
 今回、募集するモニターユーザーは約10名ほど。身体障害や育児や介護など様々な理由で「働く意志があるが外出が困難な人」を対象としている。パイロット期間は2018年10月~2019年4月までの半年間。実際の接客などのフィールド実験の際は謝金も支払われる。  主な用途例としては展示会の説明員としてパンフレッの配布や飲食店などでの配膳、そして演劇や舞台などへの参加を想定している。
 また今後の展開として、オリィ研究所はWITH ALSらと開発中の視線で操作できるインタフェースと組み合わせ、言葉を発せない人、寝たきり状態の人も遠隔で働ける可能性を模索していく予定だ。

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