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via-at スマホをかざすだけでコワーキングスペース利用 大阪・名古屋で展開

2018.07.02 17:47

 via-at(ヴィアート、茨城県つくば市)は、店舗やカフェの空きスペースを活用し、コワーキングできるスペースとしてスマートフォンをかざすだけで簡単に利用することを可能にするコワーキングプラットフォームアプリサービス「via-at」を昨年12月に開始し、このたびAndroidアプリのバージョンアップと合わせて、7月上旬より大阪・名古屋エリアでのサービスを開始することを発表した。
 新たに「via-at」サービスが利用できるvia-atスポットは大阪市内に3カ所(katanaオフィス淀屋橋、katanaオフィス谷町、JUSO coworking)、名古屋市内1カ所(katanaオフィス名駅)、その他エリアに2カ所(千葉県SHITSURAI coworking、katanaオフィス津田沼)の予定。
 「via-at」利用者のメリットは、利用するユーザーは都合のいい場所の好きなスペース(via-atスポット)を選び、コワーキングスペースならドロップイン料金で、カフェやレストランなら共通料金で利用することができる点がある。月額料金が不要(アプリ登録無料)で、使った分だけ支払い、事前予約の必要はない。
 また専用の端末にスマートフォンをかざすだけでチェクイン・チェックアウトができ、利用時間に応じた料金が自動計算され決済される。料金の支払いはアプリ内で完結するため、スペースごとの利用手続きや現金を支払う会計の必要ももなく、スポットによっては独自のドリンクなどの特典を受けることもできる。
 スペース提供オーナー側のメリットは、導入のための設備やコストの負担をほとんどかけずに、ゼロ円からでも店舗の副収入や空き物件の収益化を実現することができる。送付されるスマートフォンを認証する小型端末を設置するだけで、店舗を無料で即座にスペースとして登録することができ、後日、利用者のスペース利用に応じた報酬がオーナー側に支払われるしくみ。また期間の定めや解約に要する費用もなく、試験的に導入することもできる。例えば、夕方から営業している学習塾で、デイタイムをコワーキングスペースとして活用することも可能。また、既存のコワーキングスペースなどのスペース提供オーナーにとっては新規顧客層の来店誘導につながる効果も期待できる。
 同社は2018年夏には国内主要都市でのサービス展開を予定し、年内中に200カ所のスポット(スペース)登録を目指す。政府の働き方改革や企業のリモートワーク促進、副業やフリーランス人口の増加が予想される中にあって、via-atは「街とつながるワークスタイル」を提唱し、ワークスペースとして街の休眠スペースの活用を促すとともに、地域の人が活躍できるコワーキング環境を提供していくという。

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