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ノーリツ ため池の水面を有効活用 兵庫県の太陽光発電所が稼働・売電開始

2018.03.26 17:37

 湯まわり設備メーカーのノーリツ(兵庫県神戸市)は、兵庫県小野市浄谷町自治会が所有するため池を活用した水上フロート式メガソーラー「亥ノ子(いのこ)池水上太陽光発電所」を建設した。3月14日から発電を開始し、3月20日には竣工式を、小野市浄谷町自治会と工事会社が参列のもと行った。
 同発電所は、太陽光発電モジュール4600枚をフロートに取り付け、池に浮かべて発電を行う。年間発電量は約135万kWhに達する予定で、これは一般家庭の約375世帯分(1世帯当たり3600kWh/年で算出)に相当し、年間約650トンのCO2の削減効果を見込んでいる。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度に基づき、全量を電気事業者に売電する。
 兵庫県には、約3万8千カ所の農業用ため池があり(2017年4月現在)、全国一の数を誇る。ノーリツは環境省認証の「エコ・ファースト企業」として、また地元兵庫県の企業として、事業活動を通じたCO2の削減と、ため池の保守・保全に寄与し地域貢献に取り組んでいく予定だ。

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