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「住友不動産大崎ガーデンタワー」開業

2018.03.26 17:59

セガサミーHDなどがテナント入居
 住友不動産(東京都新宿区)は今月20日、JR線「大崎」駅より400m程南に位置した約3・9ヘクタールの広大な施行区域で事業推進する「西品川一丁目地区第一種市街地再開発事業」の中核施設「住友不動産大崎ガーデンタワー(オフィス棟)」の開業を発表した。

 同事業は街区名を「大崎ガーデンシティ」とし、自動車教習所跡地と地権者の敷地であった土地をA街区とB街区の2つに分け開発する。A街区には延床面積17万㎡超で地上24階建てのオフィス棟が竣工し、A街区では総戸数423戸で地上22階建ての住宅が建つ計画である。双方合わせて総延床面積が約22万㎡の大規模複合開発となる。
 特に開業を迎えたオフィス棟は都内最大級の基準階面積5485㎡超(1659坪)を誇り、大崎エリアでは3年ぶりの新規供給。広く快適なオフィス空間とBCP対応強化を図った最新鋭のスペックに加え、優良な立地条件が揃った同ビルはセガサミーホールディングスの本社移転をはじめ、現在9割超の入居が決定している。早ければ5月頃から入居を始める企業もあり、住友不動産は満室稼働となる日もそう遠くはないと認識している。ちなみに、住宅棟を含めた街区全体の開業は2018年秋頃を予定する。
 また20日には、同社主催のオフィス内覧会が開催。セガサミーホールディングスの担当者が登壇し「六本木や池袋、羽田空港の近くに分散していた支社20社をこの度『住友不動産大崎ガーデンタワー』に集約致します。グループ全体で人数は約6000名となり、この集約が可能なキャパシティと1プレート1600坪以上のオフィス空間、また以前支社があった羽田空港と池袋のちょうど中間地点に立地していることも考慮し移転を決意しました」と語った。ちなみにセガサミーホールディングスはオフィス内に、カフェやベーカリーなどが堪能できる食堂兼リフレッシュスペースや上下階のオフィスワーカー同士が積極的にコミュニケーションを図れる内階段を設けるとのことだ。

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