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茨城県桜川市/常陽銀行/凸版印刷/百戦錬磨

2018.03.19 10:46

協定締結・観光客宿泊増狙う
 百戦錬磨(仙台市青葉区)は、茨城県桜川市と常陽銀行(茨城県水戸市)、凸版印刷(東京都中央区)と同市真壁地区を中心に集積する歴史的建造物や古民家の利活用を通じた地域振興を目指す連携協定を締結した。百戦錬磨と自治体との地域連携協定は、徳島県および美馬市、沖縄県浦添市に続き3例目。
 桜川市は県西部に位置し、東京から近い立地条件や、関東地方では4地区目、県内唯一の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定された真壁地区には風情ある商家や古民家が並ぶ町並みが残るほか、ヤマザクラの自生する里山には農村集落が広がるなど多くの歴史的資源を持つ。一方で宿泊施設不足のため日帰り客が多く、「宿泊」への取り組みが課題となっていた。
 協定では、今年6月に施行される「住宅宿泊事業法」を契機として地域資源を活かした古民家等の民泊・農泊の活用を推進し、交流人口の拡大による地域振興に取り組む。
 今後は、第1ステップとして「住民参加型ワークショップ」、「イベント民泊の実施」等地域住民に向けた理解促進、試作的な取り組みを踏まえ、第2ステップとして本格的な民泊・農泊の実施に向けた取り組みを検討していく。
 百戦錬磨では「今後も、観光潜在力を持つ宿泊施設の不足する地域で民泊を活用し、地域課題を解決するとともにその地域ならではの魅力発信を行うための地域連携協定を全国的に進め、新たな観光需要の創造を行って参ります」としている。

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