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UDS 本と人の交流拠点が4月OPEN 書店とコワーキングスペースが融合

2018.02.12 10:37

 オフィスビル市場でのキーワードの一つとなっている「働き方改革」。多様な形態のオフィスが次々誕生する中で、書店街・神保町に新コンセプトの施設がオープンする。学生やオフィスワーカーが集う街で、新たな拠点として機能する。

小田急グループのUDS(東京都渋谷区)は4月に東京・神保町の「岩波ブックセンター」跡地に、書店・コワーキングスペース・喫茶店の複合施設「神保町ブックセンター with Iwanami Books」を開店する。
 同施設はコワーキングスペースと書店、イベントスペースなどを複合させた施設。学術書や岩波書店(東京都千代田区)の発行書籍を多く取り揃えた書店スペースだけでなく、「本を中心に人々が集い、これからを生きるための新しい知識・新しい仲間に出会える『本と人との交流拠点』となる場」を企画・設計に取り入れている。
 「仕事場」としては、本に囲まれた空間で集中して作業ができるワークラウンジと、会議室、サービスオフィスといったコワーキングスペースを提供。「ワークラウンジ」では、岩波書店の書籍に関するイベントのほか、著者を招いたトークイベント、ワークショップやスクール(連続講座)、読書会などを定期開催する。はコワーキングスペース「LEAGUE」を展開しており、同施設は昨年10月新宿に開業した「INBOUND LEAGUE」に続き、4拠点目。
 「未来の自分の種をまく」をコンセプトとして、だれでもが立ち寄って本を読み、その本を購入でき、さらにコーヒーや食事も楽しめる「本喫茶」と、本に囲まれた空間で仕事ができ、様々なテーマのイベントをきっかけに新しい知識や仲間に出会える「仕事場」を融合させた。新しい知識や発見との出会い、新しい仲間との出会いを促し、これからの時代を生き抜くための気づき・個人の成長のきっかけを提供することを目指す。
 同施設ではアドバイザーに「NUMABOOKS」代表、下北沢「本屋 B&B」共同経営者であるブック・コーディネイター内沼晋太郎氏を迎え、同氏との協力体制のもと運営していく。
 同社は「ホテル、カフェ、学生食堂、フードトラックと様々な形の飲食事業を手がけていますが、神保町ブックセンターでは、書店、コワーキングスペース、イベント機能も重ね合わせた複合飲食施設として、新たな飲食経営の形に取り組んでいきます」としている。

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