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東芝エレベータ 機械室なしの昇降機登場

2017.12.18 16:51

 東芝エレベータ(川崎市幸区)は13日、マシンルームレスタイプの非常用エレベーターの初号機を、横浜市都筑区の商業施設「キーサウス スクエア館」に納入したと発表した。
 同施設は、今年8月にオープンした1~3階までの3フロアと屋上で構成された建物。施設にはスーパーマーケット、飲食店、スポーツ用品店、バッティングセンターが入居しており、非常用マシンルームレスエレベーター1台を含むエレベーター3台、エスカレーター4台が納入された。
 同エレベータ―は火災発生時の消火活動で放水した水が直接駆動装置等にかかり故障する恐れが有ることから、火災の際の消火活動に使用する非常用エレベーターに適用する事が認められていなかったが、建築基準法関連告示の改正により適用することが可能となった。機械室が無くなることで建築レイアウトの自由度が向上するほか、コンパクトで高効率な巻上機を採用することでさらなる省電力・省エネに繋がる。同製品の概要は定員が17~30人、最大積載量が2000kg、定格速度が最速で分速105メートルとなる。
 同社では、「東芝製マシンルームレスエレベーターは1998年の発売当初(国内初)から一貫して水害に対する品質への信頼性が高い巻上機・制御装置を昇降路上部に設置する方式を採用している。当社はおよそ20年に及ぶマシンルームレスエレベーターの経験と技術力により、改正された告示に柔軟・迅速に対応し、当機種についても昨年度の発売から累計で約70台受注した。今後もカスタマーの価値創造に貢献していく」としている。

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