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ヒトカラメディアが振り返る オフィス移転2017年のトレンド

2017.12.18 17:18

 オフィス移転支援事業を展開するヒトカラメディア(東京都渋谷区)が、2017年に実施した110件の移転プロデュースをもとにした移転トレンドを発表した。

五反田で物件不足 次なるエリアは?
 この数年でベンチャーやスタートアップ企業が集まった五反田。今では「五反田バレー」という言葉も聞かれるようになったほどだが、2017年は空き店舗が枯渇。テナント募集と同時に賃料アップをはかるビルも増えてきている。
 ポスト五反田となるエリアに田町や神田、代々木、秋葉原、市ヶ谷、浅草橋、岩本町といった名前が挙がるが、いずれも適度な面積のオフィスが建つエリアが少なく、五反田ほどの大きなムーブメントにはなりにくい。
課題も見えてきた…居抜きオフィス元年
 数年前から広がってきた居抜きでのオフィス移転がこの1年で一気に認知度を高め、事例も増えてきている。課題としては、入居者の居抜きに対する誤解が挙げられる。居抜きで入居したら退去時も無条件で居抜きで出られるといった思い込みや、ビルオーナーの了承を得ずに居抜きで入居希望者を募集してしまうといったケースも散見される。また居抜きのニーズはひじょうに高いものの都内ではオフィスビルの空室率が低く、調整が煩雑な居抜きでの募集はまだ少数派。
柔軟で合理的なオフィス 設計のポイントは「壁」
 壁の少ないオープンなオフィスが増えてきている。従業員同士のコミュニケーションやスピーディな意思決定、イベント、セミナーへの応用などメリットは多いが、単に壁を減らせばいいというわけでもない。実際、「次のオフィスではクローズの会議室をつくりたい」という声も上がっており、適度なバランスが必要。

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