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共同カイテック マレーシアで地元企業と合弁会社

2017.12.11 17:17

バスダクトの海外市場開拓に向け着々
 電力幹線用の部材・バスダクトの国内シェアトップである共同カイテック(東京都渋谷区)は6日、昨年6月にマレーシアの地元企業・ランリック社と合弁会社を設立。海外市場向けバスダクトの量産体制が本年10月に整ったことを発表した。

 近年、日本国内市場の2020年以降の減速が予想されている中、共同カイテックは新たな事業展開として国内で培ってきたノウハウと技術力で海外市場に進出するため、マレーシアに合弁会社を設立した。パートナーのランリック社は主にケーブルラックを製造しており、マレーシアやカタール・アラブ首長国連邦など中東地域に販売網を有している。両社は2014年6月より合弁に関する折衝を開始し、昨年になり合弁会社である「KYODO LANRIC」を設立した。 「KYODO LANRIC」で製造するバスダクトは、海外市場向けの仕様として最新のIEC規格に準拠したもの。現在は来春納入に向け受注活動中で、日系企業だけではなく現地企業へも販売を進めていく予定だ。将来的にはランリック社の販売網と併せ、インド・スリランカ・ミャンマー・シンガポール・ブルネイでの販売も目指す。また、当面の目標として2022年には7・5億円の売上を計画している。
 合弁会社は共同カイテックより常駐2名、ランリック社より6名という体制だが、売上計画に合わせ将来的には30名体制で対応する予定としている。

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