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サークル・ワン 自主警備用ネットワークカメラ販売

2017.12.04 10:51

セキュリティ性能を下げずに警備料金を値下げ
独居老人の孤独死対策にも
 警備・セキュリティにコストを掛けても適正内容以上に警備コストが掛かるケースは多い。であるならば「自主警備」は如何か。トラブル発生時に自ら通報するだけでコストが削減。もちろん高いセキュリティ性能は保障する。

 大分県別府市の情報・通信機器メーカーサークル・ワンは、自主警備用ネットワークカメラ「アポロン」を販売している。  アポロンはリモコン・無線式のドアセンサー及び人感センサーを付属した遠隔監視カメラ。2つのカメラが本体機器の対称に付いており、オフィスや自宅にセットするだけで遠隔地から設置場所の様子を監視することができる。設置すると室内に入ってきた人物をドアセンサーと人感センサーで確実に捉え設置主へ通知。通知先は設置した人物以外に3人が指定でき、遠隔地からスマートフォンでリアルタイムに確認もできる。
 最大の特長はアポロンが「自主警備」用の製品であること。仮に同製品が常時設置場所を監視しトラブル発生時に警備会社へ通知・通報するシステムであると常時監視料金が発生する。が、アポロンは自主警備。必ず設置者がカメラの映像を確認してから通知という間接的な方法をとらないと警備会社へ通知されない。がその分、間接的な警備となり監視料金が割安で済む。通報もスマートフォンアプリの「通報ボタン」を押すだけで提携している警備会社に通報される。
 サークル・ワン技術責任者の冨田安志氏は「建物の設備・メンテナンスを含めた一元管理が普及していますが、その分警備費用は高額です。当社は高額になった警備費用をセキュリティ性能は下げずに安価な安全性を提供可能とするためアポロンを開発しました。結果、これまでよりもコストをかけずに資産を守ることが可能です」と開発に至る思いを語った。また幼児のみの留守番やペットの見守りにも使用可能。  トイレ・浴室から長時間戻ってこない場合の自動通報・カメラ監視も設定できるので、浴室などで体調を崩した状態での放置も防ぐことができる。これは、マンションにおける独居老人の孤独死防止にもつながると確信している。
 また、「ホームセキュリティを本格導入するとなると、一式揃えるだけで高額になるケースが少なくない、それが故に導入を控えている潜在的なユーザーがいるはず。安心・安全を考慮し克つ、自主警備でも間に合うと感じるニーズに対応するためにも、サービスの拡充をして行きたいと思います」と今後の展開についても語った。

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