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東急プラザ渋谷跡地開発の外装決定

2017.10.23 12:42

19年秋竣工、多様な文化が混在する渋谷を表現
 東急グループが推進する渋谷再開発。今年4月に開業した「渋谷キャスト」をはじめ、今後も大規模再開発が連続的に進められるが、このたび「道玄坂一丁目駅前地区第一種市街地再開発事業」の外装デザインが発表された。渋谷らしい多様性を感じさせる視認性の高いビルが供給される。

 道玄坂一丁目駅前地区市街地再開発組合と、組合員及び参加組合員として参画している東急不動産(東京都港区)は18日、「道玄坂一丁目駅前地区第一種市街地再開発事業」の外装デザインを決定したことを発表した。加えて、商業施設のリーシングを開始した。
 旧「東急プラザ渋谷」および隣接する街区を一体開発する同プロジェクトは、東急グループが関係者と共に推進中の「渋谷」駅周辺再開発のプロジェクトのひとつ。建物規模は地上18階地下4階、延床面積5万8970㎡、敷地面積約3336㎡。新たな施設は高層部のオフィスに加え、中低層部に商業施設、1階の一部には空港リムジンバスも乗り入れるバスターミナルを設置。2019年秋の竣工を予定している。周辺の街路を歩行者が快適な空間として一体的に整備し、地域と共に賑わいのある街並みづくりも進める。
 外装デザインのコンセプトは「小さな物語の集積」。多様な文化が混在する渋谷を表現している。渋谷は多種多様な人・文化・個性が混在しており、これまで「109ファッション」や「渋谷系ミュージック」などの多くの流行や文化を生み出し、成長してきた。こうした新しい価値=「物語」が常にアップデートされていく渋谷の中で、同プロジェクトは街のエネルギーが凝縮された結晶体のような建築を外装デザインの軸として表現している。 多様な形や色、素材が複雑に重なり合う外観は見る角度や時間帯(日中・夕方・夜)、季節に応じて変化に富んだ様々な表情をもたらすという。
 東急不動産によると「東急グループでは、世界を牽引する新しいビジネスやカルチャーを発信するステージとして『エンタテイメントシティSHIBUYA』の実現を目指し、駅周辺における7つの大規模な再開発プロジェクトを関係者と協力して推進しています。4月には『渋谷キャスト』がクリエーターの創造活動拠点として開業しました。また来年度以降も『渋谷ストリーム』、『(仮称)南平台プロジェクト』、『渋谷スクランブルスクエア(第1.期)』、『渋谷駅桜丘口地区』などが次々と開業していく予定です。東急グループは、再開発プロジェクトの推進により渋谷エリアのさらなる発展に寄与してまいります」としている。

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