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オフィス実証実験 IoTで「会話の盛り上がり」調査

2017.09.25 10:49

みずほ情報総研がヤフーのオープンスペースで
 「働き方改革」の一環でオフィス環境を改善し生産性向上を目指す実証実験が動き始めている。テクノロジーによって「会話の盛り上がり」という視覚化できない数値を定量化する取り組みが始まった。
  みずほ情報総研(東京都千代田区)は大手IT企業のヤフー(東京都千代田区)の協力のもと、25日よりヤフーが2016年から自社オフィス内で運営を開始したオープンコラボレーションスペース「LODGE」において、IoTセンサを活用した「会話の盛り上がり」の把握を目的とした実証実験を開始している。
 実証実験は9月~11月にかけてヤフーが行う、新たなイノベーションを生み出すための実証実験「ジッケン オフィス」の一環として実施するもの。9月25日~11月30日の期間、LODGE内の打ち合わせスペースの一部にセンサを設置し、会話の盛り上がりを計測するとともに、インテリアおよびレイアウトの変更など環境の変化がコミュニケーションの活性化に影響を及ぼすかについての検証を行うという 
 みずほ情報総研は民間企業および公共セクターでのサプライチェーン管理や位置情報活用に関する調査・研究業務において蓄積した知見・ノウハウを活用し、赤外線による人数カウントや音声の周波数分析による会話の盛り上がりを定量的に分析する仕組みを開発。今回、この仕組みをLODGE内に導入し、利用人数や会話の盛り上がりを計測することによってコミュニケーションの活性化を可視化する。みずほ情報総研は「本技術をオープンイノベーション推進や組織活性化を図るための情報収集ツールとして様々なシーンで活用していきたいと考えている」としている。

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