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東急電鉄 スモールオフィス賃貸事業に参入

2017.09.11 13:21

ビームスとコラボした「アーティストインレジデンス」実施

 東京急行電鉄(東京都渋谷区)は5日、中古ビルを大規模にコンバージョンしたスモールオフィス賃貸事業を開始すると発表した。スモールオフィス・サービスアパートメント等で構成された複合ビル「SHIBUYA Cherry Garden」が渋谷区桜丘町に11月に開業する。

 東京急行電鉄(東京都渋谷区)は中古ビルを大規模にコンバージョンしたスモールオフィスの賃貸事業を開始した。第1号物件としてスモールオフィスやサービスアパートメントなどからなる複合ビル「SHIBUYA Cherry Garden」が渋谷区桜丘町に11月オープンする。
 「渋谷」駅周辺には日本を代表するIoT企業やベンチャー企業、スタートアップ企業が集積しているが特に少人数で活動するクリエーターたちが求める、賃貸面積が小さく、新たな出会いやアイディアが生まれるオフィスや職住一体型の住居が不足している。また、渋谷を訪れる外国人ビジネス万や観光客も急増している一方で、中長期で滞在できるサービスアパートメントが不足している。
 同社は駅周辺での大規模再開発だけでなく、街の既存資産を有効活用し、時代のニーズに応じて手を加えていくことで新たな働き方や暮らし方を実現する場を提供する。
 同物件は築36年の中古マンションを同社が購入し、青山や原宿、中目黒などの流行発信地を中心にクリエーターズオフィスを多数展開するリアルゲイト(東京都港区)と連携し国内外のクリエーター向けのスモールオフィス、サービスアパートメントなどを組み合わせた「PORTAL Apartment & Art POINT」を核としたビルとして改修し貸し出す。
 中長期間滞在できる家具付きのサービスアパートメントとレジデンスや入居者同士が交流する賑わいと憩いの場としてロビーラウンジ、ミーティングルームを配置するほか、地域に開かれたオープンスペースを設置し地域との交流も促進する。
 また、サービスアパートメントのうち2部屋はビームス(東京都新宿区)との連携により「アーティストインレジデンス」として運用する。

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