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三菱地所 直下型地震情報伝達ネットワークを構築

2017.09.04 16:19

グループ所有の施設が連動、エレベーターの安全性向上
 三菱地所(東京都千代田区)は先月31日、首都直下型地震対策として迅速にエレベーターの非常停止制御を行い「閉じ込め事故」の発生を未然に防ぐべく、同社グループ関連の首都圏7物件において地震計「ユレーマス」を設置した。独自の直下型地震情報伝達ネットワークを構築し、丸の内の高層ビルに地震情報を迅速に伝達することを目指すという。
 今回導入した地震情報伝達ネットワークはミエルカ防災(東京都千代田区)が開発。首都直下型地震の主な震源地となりうる断層に近い施設そのものに地震計を設置し、各施設で測定された地震のP波情報を丸の内の高層ビルへいち早く伝達させる。このP波情報を基に、丸の内の地震情報伝達ビルで同エリアでの主要動到達予測時間と主要動の大きさを計算。気象庁からの緊急地震速報と同ネットワークを併用することにより丸の内における地震情報の確度・伝達速度の向上が期待されるという。
 予測された地震情報は「新丸ビル」含む丸の内エリアの4棟の高層ビルでエレベーターの制御に活用され、大きな揺れに備えた非常停止に役立てる。

A:新丸ビル(東京都千代田区)
B:サンシャイン60(東京都豊島区)
C:東久留米ショッピングセンター クルネ(東京都久留米市)
D:横浜ランドマークタワー(神奈川県横浜市)
E:酒々井プレミアム・アウトレット(千葉県印旛郡)
F:佐野プレミアム・アウトレット(栃木県佐野市)
G:御殿場プレミアム・アウトレット(静岡県御殿場市)
■丸の内の地震情報伝達対象ビル(全て東京都千代田区)
・新丸ビル
・丸ビル
・丸の内北口ビル
・丸の内パークビル

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