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近鉄不動産 リノベ賃貸レジデンス事業に新規参入

2017.08.21 17:40

成増での第1号物件皮切りに積極展開
 近鉄不動産(大阪市天王寺区)は6月23日にリノベーション賃貸レジデンス事業への新規参入を発表していたが、その第1号物件である「Refio成増」が11日より入居を開始。これに先立つ9日、一般および報道関係者向けに内覧会が開催された。

 「Refio成増」はもともと近鉄グループ企業の社員寮として使われていた物件。築25年が経過するなかで、徐々に入居率が低下してきたため、近鉄不動産が取得し、リノベーションを進めてきた。好評を博していて同物件を担当する首都圏事業本部PM事業部課長の田中晋志氏によれば「全28戸中25戸が契約し、今月中には満室を見込んでいる」と話す。その要因には既存建物との上手な調和が実現したこともさることながら、入居者同士のコミュニケーションや友人などとのパーティの場としても利用できるキッチン付き「コモンスペース」が設置されるなど、物件の付加価値が高いことが挙げられる。
 「ある契約者の方からは『賃貸マンションとシェアハウスの良いとこどり』という評価をいただきましたが、言い得て妙かなと自負しています」(田中氏)
 専有部の造作にも工夫を凝らしていて、全11タイプの部屋を用意し、「人と違う」デザインを好む単身者にとって満足度の高い物件となっている。
 田中氏は今後の物件について「首都圏や関西エリアでも進めていきたい」と話したが、目標の棟数は示さず「あくまで物件次第」とした。社員寮が典型的だが、時代の変化に伴って低利用となっている不動産は多い。今回の事例を皮切りに今後、どのようなリノベーション物件が誕生するか注目だ。

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