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東京急行電鉄 一棟まるごとリノベーションマンションの新ブランド

2017.06.19 11:19

DRESSER Reno」が誕生
 東京急行電鉄(東京都渋谷区)は一棟まるごとリノベーションマンションの新ブランド「DRESSER Reno(ドレッセ リノ)」を立ち上げ、今月3日に第1号となる「ドレッセReno 青葉台」のモデルルームがグランドオープンした。
 同ブランドは利便性や周辺環境に優れた良質な中古物件に適切なリノベーションを施すことで、比較的求めやすい価格で購入ができ、入居後も新築マンションと同様の30年の長期修繕計画の策定、充実したアフターフォローなどを提供する。また専有部のリノベーションでは、入居者自身がプランやコーディネート、素材を選択し組み合わせることで自分好みの部屋をつくることができる。
 第1号物件の「ドレッセReno 青葉台」は、東急田園都市線「青葉台」駅から徒歩8分に立地する築30年の中古マンションをリノベーションした。販売価格は3780万円(64・52㎡)からで、近隣の新築物件と比較すると2~3割ほど割安な価格設定である。専有部のリノベーションはリノベる(東京都渋谷区)の設計・施工により実施。「オーダーメイドコース」と「パズルセレクトコース」の2コースを用意し、入居者の趣味やライフスタイル、家族構成に合わせたプランを提供することで多様な入居者のニーズに応えることができる。またアウトドアメーカーと提携し、コミュニティー形成のためのイベント運営や契約者に対して防災備品(キャンプ用品)の提供などを行う。
 東京急行電鉄は長期経営戦略として「沿線のバリューアップ」を掲げており、老朽化した建物のリノベーションでまちづくりに貢献する計画である。今後も若年層の多様なニーズに対応できるリノベーションマンションを安価に提供することで、若年層を沿線に流入・循環させ、住みたい沿線の実現を目指す。

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