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<オフィスビルの環境構築新時代>R-LIVE 自然を建物内で再現する「R-LIVE」

2017.05.29 12:57

デベロッパー・管理会社から注目集める
 オフィスワーカーの健康配慮が求められる昨今、ビルオーナー・管理会社側にも健康を側面的に支援するようテナント側からニーズが出ている。そのなかで3月より本格的に販売を開始した「R―LIVE」はそれらのニーズへの「音」からのソリューションとして注目を集める。
 販売を行っているのはR―LIVE(東京都渋谷区)。JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント(東京都渋谷区)の「KooNe(クーネ)」のハイレゾ音源をベースに、独自に編集された高音質・広帯域のハイレゾ・クオリティの自然音源を採用しており、オフィス空間に自然環境と同じ心地よさを取り入れることができる。自然環境の音のなかには人間が聞き取れない超高周波成分を含む音域も含まれているが、従来の音楽再生機器ではそれらの音域を表現することはできなかった。しかしながら、「R―LIVE」ではそれらの可聴域外の音も含めて再生されているという。
 なぜか。代表取締役の上田博嗣氏によれば「川のせせらぎや鳥のさえずり、木の葉の擦れなどの音はリラックスやストレス軽減などの効果があると言われています。『R―LIVE』が従来の自然音を謳ったCDなどと一線を画するのは、これまで収録されてこなかった可聴域外の高周波成分を含む音域も再生することが可能になったことです。実はこの可聴域外の音を含めた、いわゆる『ハイレゾ音源』が人に与える効果は非常に大きいことがわかっています」と話す。自然音には人間の体内にある生体時計のリズムを整え、自律神経を整える効果があると言われている。
 同製品は不動産業界からの注目度も高く、コスモスモア(東京都港区)や三洋ビル管理(福岡市博多区)をはじめとしてデベロッパーや管理会社等、多くの事業者で導入や取り扱いが始まっている。上田氏は「健康への配慮が社会的に求められるなかでオフィス等での導入効果は大きく、また生産性の向上にもつながることも期待できる」と話す。新しいオフィスビルの環境構築に資する製品と言えるのではないか。

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