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ヒューリック 都市型商業ビル開発、本格化

2017.05.29 13:24

年間3~4用地を取得しシリーズ展開を進める
 都心部の駅至近にオフィスビルを多数保有することで知られるヒューリック(東京都中央区)が都市型商業ビルの開発事業に本格的に乗り出した。自身初となる「HULIC &New SHIBUYA(ヒューリック・アンニュー・シブヤ)」が26日に開業。建物規模は地上10階地下2階、延床面積2016・43㎡、「渋谷」駅から徒歩5分。
 建物コンセプトの「&New」には、常に「新しい(New)」を付加(&)するクリエイティブ・マインドを大切に、エリアに新たな色づけをする施設提案を行い、テナントや利用客、社会と強く結びつきたいとの想いを込めている。同開発ではエリア特性がIT企業・クリエーター企業、アパレル企業が多く、新しいものや流行に敏感なオフィスワーカーが多い点に着目。さらに女性顧客をメーンとした商業施設が集積しており、コアターゲットは「新しいものに敏感で自己投資意欲の高い女性」とした。テナント構成は渋谷初出店が6店舗、新業態が4店舗、旗艦店が1店舗の計11店舗で構成。1、2階にはメガネ販売店「JINS」が旗艦店を開設する他、3階~10階にはタイ料理、イタリアンをはじめ、総合和食、焼肉、もつ鍋、カフェバル等、バラエティに富んだ飲食店が入居する。また地下1階には老舗音楽店、地下2階にはまつ毛エクステンションサロンとなる。
 開発の責任者であるヒューリック常務執行役員、バリューアッド事業部統括部長兼開発ソリューション部長を務める中嶋忠氏は今後の事業展開において「渋谷、新宿、銀座、秋葉原といった商業集積が高い地域で年間3~4の用地を取得し、3年ぐらいで竣工を目指していく。1物件の投資は約70億円程度、4件では約300億円ぐらいの投資になる」と説明する。すでに新橋においてシリーズ第2弾の開発が進められており、竣工は今年6月1日を予定。また秋葉原でシリーズ第3弾、第4弾が渋谷・宇田川町で計画中だ。
中嶋氏、野村不動産でGEMS立ち上げ
 ヒューリックは2008年の上場以来、最高益を更新し続けてきたが、更なる成長を目指すための新たな中核事業として開発事業の推進・商業系リーシングの強化を事業戦略の1つに掲げている。「用地を取得し、商業、ホテル、事務所等の開発を展開するビジネスに注力する方針」(中嶋氏)だ。
 同社の開発事業の体制は、長期再開発を含めた大型開発事業を手がける「開発事業第一部」、PPP事業と銀行店舗の建替えを進める「開発事業第二部」、同開発を手がけた「開発ソリューション部」は用地取得から開発期間まで比較的短期間で都市型中規模開発を行う。加えて今年4月から発足した「バリューアッド事業部」は既存ビルのコンバージョン、リノベーションを行う。中嶋氏は前職の野村不動産(東京都新宿区)で都市型商業ビル「GEMS」シリーズ立ち上げの中心人物であり「開発ソリューション部」と「バリューアッド事業部」の責任者を務める。


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