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レオパレス21/グラモ クラウドサーバーとの連携機能を実現

2017.04.17 16:57

新しいコンセプトのスマートロック
 レオパレス21(東京都中野区)とグラモ(東京都豊島区)は今月10日、グラモが展開するスマートロックをレオパレス21仕様にカスタマイズした「Leo Lock」を共同開発。今年4月より受注した10月完成の物件から順次搭載することで、年間約1万戸への導入になることを発表した。なお、ネットワーク連携型のスマートロックと家電制御機能を搭載した賃貸住宅としては国内最大規模と見られる。 
 「Leo Lock」は基本的な鍵に求められる耐久性や信頼性を担保した上で、クラウドサーバーと連携する先進機能を実現した新しいコンセプトのスマートロック。この機能により、例えば那覇から札幌に引越しする入居者にも暗証キーをリモート操作でどこででも直ちに発行でき、鍵の受け渡しに手間取ることもなくなる。また従来の鍵を持つ必要がなく、無理に解錠しようとした場合や火災などで異常な温度変化を検知した場合は、スマートロックを経由して指定された宛て先に連絡することも可能になった。
 従来のスマートロックは施錠・開錠時にモーター駆動を用いる製品が主流であったが、「Leo Lock」は手動方式とモーター駆動方式の2つの機構を備えている。直接施錠・開錠時には手動、遠隔からの施錠時にはモーター駆動とすることで、通信機能付きのスマートロックでありながら大幅に消費電力を抑えることを実現した。また手動方式を取り入れることでモーターなどの駆動部分の長寿命化実現と、様々な規格のドアに対して取り付けが可能となった。
 また既に採用している家電制御機器「Leo Remocon」と連動させることで、施錠・開錠の確認を遠隔で可能になるほか、TV・エアコンなどの家電の自動制御や鍵の開閉で室内の電灯を自動的に点灯・消灯することも可能である。  「Leo Lock」ではレオパレス21の業務システムと連携することにより、入退去時の鍵の交換などで発生していた年間約5億円のコストを大幅に削減可能と発表。今後も引き続きレオパレス21とグラモは、管理業務の効率化やコスト削減、入居者の利便性向上などに向け取り組む姿勢だ。

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