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日本オーチス・エレベータ カメラ画像処理技術を用いたエレベーターのロープ点検新システム

2017.03.27 16:34

 日本オーチス・エレベータ(東京都文京区)は21日、エレベーターのロープ点検時の精度と効率を格段に向上させる「ロープテスター」を明電舎(東京都品川区)と共同開発し、本技術に関する特許を日本で出願したと発表した。
 明電舎の架線検測装置「カテナリーアイ」の鉄道架線カメラ撮影および画像処理技術を応用した。ロープ式エレベーターの点検時には技術員によるロープ径の測定、目視点検および素線破断数の確認を必要とする。これまで磁気探傷方式でのロープテスターが一般的だったが、カメラで撮影し画像処理を「カテナリーアイ」の技術を応用することによって、エレベーターを最下階か最上階に一定速度で一度起動させるだけでメーンロープの全長のロープ径を自動測定することが可能となり、作業効率の向上が期待できる。また、ロープの劣化状況をより迅速に把握し寿命を予測することに役立てることができ、より適切な部品交換計画の提案が可能になる。
 現在「ロープテスター」の基礎研究段階が終了し、製品化に向けての準備を進めており、現場で撮影した画像をIoTでつなぎ、遠隔監視ができるよう更なる改良を行う予定だという。 

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