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三菱地所 大手町に「横丁」が誕生

2017.02.27 16:32

「大手町ホトリア」の商業ゾーン「よいまち」に19店舗集結
 東京・大手町に竣工した最先端のオフィスビルの地下1階に女性が安心して利用できる「都会にある横丁」が誕生。エリア外からの集客も目指す。
 三菱地所(東京都千代田区)等が再開発を進める「大手町ホトリア」街区の商業ゾーンが23日に開業を迎えた。愛称は「よいまち」に決定し、個性あふれる19店舗(飲食16店舗、物販2店舗、フィットネス1店舗)が集結。商業施設営業部チーフの徳永好美氏が説明する通り「1軒目から締めまで呑み歩いてもらえる店舗構成」が魅力だ。
 「大手門タワー・JXビル」(平成27年11月竣工)と、隣接する「大手町パークビルディング」(平成29年1月竣工)にまたがる形で地下1階及び地上1階に「よいまち」が位置する。1階には「ホトリア広場」と呼ばれるビオトープを整備し「うかい」の新コンセプトのレストランが開業。テラス席から皇居へと連なる緑の借景を楽しめるように環境を重視したが、地下1階は「都会の横丁」として呑み屋街が広がっている。徳永氏は「路地裏の名店街を歩いているような感覚になっていただけるように、共有部の通路のデザインにこだわり、夜になると照明を少し暗くし雰囲気を高めるような仕掛けをしています」と説明。そして、共用廊下3カ所の「たまり場」を整備。資料の確認やパソコン作業を行えるようなスタンド型のレストスペースを用意。17時以降は各飲食店からテイクアウトメニューを持ち寄ることができ、食の好みの多様性を満たすことができる。また「マイプレイス」をコンセプトに掲げ「馴染みの店を見つけられる」ことも重視した。カウンターを多用する等、店員との距離感が近い店が多い。

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