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ワイズファクトリー 民泊代行サービス「kokopelli」スタート

2017.02.20 17:14

これまでのノウハウを武器に進出
 住宅からオフィス、店舗などのリフォームやリノベーション事業を行うワイズファクトリー(東京都渋谷区)では1月より新規事業として民泊代行サービス「kokopelli」をスタートした。
 同社が民泊に関わりだした経緯は一昨年頃からで、主には物件の写真撮影代行からだった。事業を担当するディレクター/フォトグラファーの黒田敬太氏は「Airbnbなどの予約サイトを見ると物件の写真が載っているが、その中身はピンからキリまで。なかには薄暗い写真をのせて『予約の逆効果になってるのでは』と思うような写真もあった」と言う。同氏はリフォーム・リノベーション後の撮影を担当していた技術を生かして、民泊物件をプラットフォームに掲載する際の写真撮影も担当。部屋の魅力にクローズアップした写真を掲載することで、黒田氏が担当した物件では引き合いも多くあった。
 「それを皮切りにして民泊物件向けのリフォームや、インテリアコーディネートなどを行ってきました。クライアントから『代行サービスはないのか?』という問い合わせを受けて、これまでは別の代行業者を紹介していました。今回、『kokopelli』をスタートさせたことで、当社でリフォーム・リノベーションからインテリアコーディネート、写真撮影、そして代行サービスまでをワンストップで提供することが可能となりました」(黒田氏)
 現在、国内には代行業者は100以上あると言われる。そのなかでの参入だけに厳しさもあるが、黒田氏は「支持を得るだけのサービスを準備している」と自信を見せる。
 「従来の代行業者ではリフォームやリノベーション、インテリアコーディネートは外注でした。ここでコストがかかっているわけですが、当社はワンストップでの提供が可能なので、代行費用も売上の15%に設定しています。リフォームやリノベーションに関しても、当社のコアの事業であるため、競争激化の時代に勝てる民泊物件をつくることに自信があります」(黒田氏)
 自社の長所を生かしての民泊代行参戦。これまで築いてきたノウハウを武器に、支持の拡大を狙う。

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