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大建工業 マンションリノベーション事業へ向けてパックシステムの株式取得

2016.12.19 16:19

 大建工業(大阪市北区)は関東一円でマンションリノベーション事業を手掛けるパックシステム(東京都品川区)の発行済株式の66・7%を取得し子会社化することにより、新たにマンションリノベーション事業に参入した。
 同社は平成30年度を最終年度とする3カ年の中期経営計画「GP25 1st Stage」において住宅リフォーム市場を重点市場の一つとして掲げている。また、事業面では床、天井、内装ドアなどを製造・販売する建材事業に加え、これら建材を使用した施工・工事までを手がけ、空間づくりとして提案するエンジニアリング事業の拡大を目指している。
 これまでの住宅リフォーム市場におけるエンジニアリング事業の展開は100%子会社ダイケンホーム&サービス(大阪市北区)を通じて戸建住宅やマンションの一部を修繕・改修する比較的小規模なリフォーム工事を中心に行っていたが大規模な改修工事を行うマンションリノベーション事業を展開するパックシステム(東京都品川区)をグループ傘下に加えることで住宅リフォーム市場におけるエンジニアリング事業の領域の拡大を図る。
 パックシステムが手掛けるマンションリノベーションはマンション1棟単位で行うのではなく東京都心の駅近にある利便性の高い物件を中心に1戸単位で買い取りリノベーションすることで物件の魅力をさらに高めたうえで売却するビジネスモデル。このような場合、工事中の隣戸階下の住民の方々への配慮、限られたスペースでの作業など、特に省施工・短工期が求められる。こうした現場でのきめ細かなニーズを把握することにより建材事業におけるリフォーム用の新たな製品開発や工法開発へとつなげメーカーとエンジニアリングのシナジー効果の創出を目指していく。

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