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不動産オーナー経営学院 第5期卒業式を開催

2016.11.28 12:13

卒業生の最優秀プランに「野球ビル」
 不動産オーナーのための学校である不動産オーナー経営学院が、19日に第5期受講生の卒業式を行った。
 冒頭、代表理事の横山篤司氏より挨拶があり、「不動産オーナーにも学校を、という思いから始めて、これまで500名超の人が卒業していきました」と学院の成長を報告した。第5期を卒業した学生からも振り返りが行われ、ある不動産投資家の女性は「物件を増やすにあたり、苦手なキャッシュフローなどのお金の計算を学べたのは非常によかった」と語り、またある事業者は「不動産オーナーの生の悩みに寄り添い、ともに物件の再生に取り組めたのは良い経験となった」との感想が述べられた。
 卒業式では卒業証書が渡されるとともに、第5期の学生が卒業製作として取り組んだ物件再生プランを表彰。そのなかで最優秀賞に輝いたのは本紙でもお馴染みの横浜市関内の「杉山ビル」の事例が選ばれた。
 この「野球ビル」は横浜の地元球団「横浜DeNAベイスターズ」を前面に押し出したもの。プレゼンテーションを行ったオーナーの杉山大介氏は「関内は北口にファミリー層や若者が集中するが、南口への波及は少ない。年間総観客数が上昇するなど人気が上昇している『横浜DeNAベイスターズ』をビルの顔にすることでビルの価値も上昇し、エリア価値も上昇すると考えた」とのこと。
 具体的には、1・2階に「ベイスターズカフェ」を入れてイメージづくりを行うとともに、空中階にもショップなどを誘致。またファミリー向けに美容室やエステを誘致して、利用している間、子どもの保育サービスもビル内で提供する。加えて、「オフシーズンにも賑わいを継続できるよう」(杉山氏)にイベントスペースを設けての現役選手やOBによるトークセッションの開催や屋上を利用しての野球教室の開催など、多様なイベント開催を計画する。杉山氏はこのプランを「5~10年かけて実現していきたい」と意気込みを語った。
 不動産オーナー経営学院では来年1月より第6期講座をスタートする予定。不動産の「ふ」の字から学べる従来の基礎クラスから、事業承継やタウンマネジメントを実践を交えて学べる「応用クラス」、そして新しく「投資クラス」も開設する。
 「この『投資クラス』は私が学院を始めて以来の悲願でした。ここでは10億クラスの物件投資を行う場合の選定やデューデリジェンスなどを学ぶことになります」(横山氏)
 第6期の受講生募集はすでにスタートしている。詳しくは不動産オーナー経営学院の公式サイトを参照。

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