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三井不動産 製薬・医療ビジネスの相談窓口

2016.10.10 11:53

「日本橋ライフサイエンスビル」内に開設
 三井不動産(東京都中央区)とアカデミア有志が中心となって設立したライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク(以下、LINK―J)は大学の研究者などを対象に研究内容やアイディアを企業に提案するにあたって専門家に気軽に相談できる「Out of Box(アウト オブ ボックス)相談室」を今月7日に「日本橋ライフサイエンスビルディング」に開設した。製薬・医療分野の研究に携わる教員や研究者、学生などが自身の研究内容やアイディアを企業の研究助成プログラムなどに提案し、不採用となった際に「採用可否のみで改善点が分からない」、「研究についての建設的な議論をしたい」などの声があった。優れたシーズやアイディアをビジネスの視点から研鑽し、世に送り出すことを目的として、同サービスの開設に至った。
 「Out of Box相談室」は「国内外のアカデミアと製薬企業の間の相互理解の促進」と「企業ニーズにマッチした研究を支援」、「日本発のシーズ、技術の効率的な実用化を通じて、患者様に貢献」の3つを使命としている。相談が可能なテーマは創薬シーズ、創薬技術、創薬基盤、デジタルヘルス関連など多岐にわたる。「Out of Box」在籍メンバーは「LINK―J」サポーターであるファイザー(東京都渋谷区)の瀬尾亨氏、バイエル薬品(大坂市北区)の高橋俊一氏、サノフィ(東京都新宿区)の能見貴人氏をはじめ、国内外の大手製薬企業のオープンイノベーションおよび研究開発の担当者などが担当し、研究内容やアイディアについてのビジネスの観点からプロによるアドバイスを行う。

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