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フルタイムシステム 新型冷蔵宅配ボックスの機能を追加

2016.09.19 14:21

温度等を遠隔監視で安全・安心利用に
 宅配ボックスの最大手メーカーであるフルタイムシステム(東京都千代田区)は、4月から主力商品である「フルタイムロッカー」に新型冷蔵宅配ボックスの機能を追加した製品の発売を開始した。代表取締役副社長の原周平氏は「冷蔵宅配ボックスをはじめ、当社の宅配ボックスが支持を頂いている背景には、遠隔監視システムや荷物管理システムが終日機能していることが挙げられます」と語る。
 冷蔵宅配ボックスとは、冷蔵庫機能が付いた低温保管が可能な宅配ボックス。「Web管理画面」を利用することで、現在の温度確認と過去の温度履歴が一目で閲覧できる。さらにフルタイムシステムの遠隔管理センターが、15分毎に温度管理を実行。万一、ボックス内の温度に問題が発生すれば、アラート通知がセンター及び管理者のもとに送信される。これにより「管理者の知らない時にボックスにトラブルが発生した」という状況を防ぐことができ、宅配ボックスの安心した利用に繋がる。
 また、万一温度が異常値を示した場合に備えて、宅配ボックスの「自動一時利用停止」、遠隔操作で使用を停止する「遠隔一時利用停止」、遠隔で一時利用停止を解除する「遠隔解除」の機能も追加した。このため、故障したロッカーを間違って使用するケースも事前に防ぐことができる。これら監視・管理システムの強化によって他社が行う一般的な温度管理だけでなく、商品提供するネットスーパー等の食材配達会社と利用者の安全・快適な商品の受け渡しが可能となった。
 原氏は「限られたスペースのエントランスなどに宅配ボックスを設置する場合、ボックスの数が足りなくて利用できないというケースを伺ったことがあります。しかしそれは他社製品の場合で、当社では宅配ボックスの利用状況も含めて遠隔で管理していますので、例えば長期で利用する場合には取り出しを促すなどして、施設の利用状況や利用者に合わせたフレキシブルな対応が可能です」と語る。限られたスペースに最適な個数のみ、いつでも利用可能な状態で設置するフルタイムシステム。冷蔵宅配ボックスをまだ設置していないビルやマンションでは、是非この「流れ」に乗り遅れないで欲しい。

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