週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

エー・ディー・ワークス 初のオフィスビル自社開発に着手

2016.08.01 14:13

 エー・ディー・ワークス(東京都千代田区)は先月22日、創業130周年記念事業として、オフィスビルの新築工事に着手することを発表した。同社は国内、米国の収益不動産の仕入れからバリューアップなどを行う「ストック型フィービジネス」を主要事業として展開する企業。オフィスビルの自社開発は今回が初であり、竣工は来年9月を予定している。
 渋谷は2020年の東京オリンピック開催に向けて利用者すべてにとって安全で快適な街づくりを実現するため多くの開発計画が進められており、インフラの整備や商業施設、オフィスの充実はもちろん日本最先端の文化発信の地「渋谷」ならではの良質なクリエイティブ・コンテンツを生み出しやすい環境づくりが開発計画の大きな柱となっている。このように大きく生まれ変わろうとする渋谷道玄坂の地に、昼夜を問わず快適に仕事に集中できるようにと追求された仕様と、洗練されたクールさを兼ね備えたオフィスビルにしたいという同社のこだわりを形にしたビルが誕生する。
 ビル名の「AD―O(エー・ディー・オー)渋谷道玄坂」は、「A.D.Works Office Building」であり、さらに一歩先を行くデザインされたオフィスビルであることを表現した「Advanced & Designed Office Building」の意味も持たせ、親しみやすく呼んでもらえるようにと名付けられている。
 デザインは、日本を代表する建築家の隈研吾氏が担当。木材を使うなど「和」をイメージしたデザインが特徴的で、「和の大家」と称され世界で評価され、今回のデザインコンセプトについて「渋谷道玄坂の象徴でもあるけやき並木と調和した『ウッドグレインファサード』です。木の質感と最先端技術とを融合させたデザインが、歴史ある当社の新たな取り組みとも符合すると考えました」と語っている。
 同社は「今後もお客様と長期にわたって揺るぎないパートナーシップを築き上げ、時代の変化を的確につかみ、しなやかに対応しながら、資産価値の最大化を実現していくために、常に『人』を中心に置き、どこまでも実直に、古き良きものを重んじながらも、常に新しい試みに挑戦してまいります」としている。

PAGE TOPへ