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三井ホーム 国内最大のツーバイフォー建築物 5階建て特別養護老人ホームが完成

2016.06.13 17:30

 三井ホーム(東京都新宿区)はツーバイフォー工法(枠組壁工法)では延床面積で国内最大となる5階建て(1階RC造)特別養護老人ホーム「花畑あすか苑」を今月、東京都足立区で完成させた。
 この建物は、ツーバイフォー工法の建築物として国内最大であるだけでなく、特に4層以上の中層木造建築物の地震時の横揺れに有効な新技術としてカナダで開発されたミッドプライウォールシステム(フォリンテック構造の高強度耐力壁)を採用した国内初の建物。
 建築にあたり、強度を確保するための独自金物を用いたタイダウンシステムの全面採用に加えて個室ユニット組み立てによる施工方法を採用するなどの合理化への取り組みも含めて大規模中高層木造建築物としての先導的モデルに評価され、平成26年度の国土交通省木造建築物技術先導事業として採択されている。
 同社は成長事業と位置付ける施設系建築「with wood(ウィズ・ウッド)」において構造強度や空間創造の柔軟性、経済性など、技術や品質を進化させ地球環境と人に優しい木造による医療・福祉施設、文教施設、商業施設などの大型施設系建築事業の拡大を目指す。

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