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東京ビルヂング協会 「JR新宿ミライナタワー」の見学会開催

2016.05.30 12:35

オフィス・商業等の複合機能を集約 話題の新バスターミナルも視察
 先月15日に全館オープンした「JR新宿ミライナタワー」にて、今月26日に東日本旅客鉄道(東京都渋谷区)とジェイアール東日本ビルディング(東京都中央区)の協力のもと、東京ビルヂング協会主催による見学会が開催された。
 「JR新宿ミライナタワー」は、「新宿」駅新南口駅舎跡地に新宿の新しいランドマークタワーとして竣工。賃貸オフィスと複合商業施設「NEWoMan」からなる複合ビルで、「NEWoMan」にはイベントホール「LUMINE 0」や屋外広場、クリニック、保育園など備えており、文化・情報の発信拠点として注目されている。
 オフィスフロアは約690坪の広々とした無柱空間を実現し、6系統47分割のきめ細やかな制御を可能とした空調システムを採用。BCP対応では複数の電源供給ルートを確保しており、JR東日本の発電所からの供給や72時間供給可能な非常用発電機の設置、また東京電力によるバックアップ体制も実現した。
 更にセキュリティは、最大4カ所でのチェック体制を実現。Suica対応の非接触型ICカードを採用したセキュリティシステムによって、オフィス内に不審者が侵入することを防ぐ。入居テナントに対しては、改札からオフィスまで快適にアプローチができ、煩わしさが感じられない工夫がされている。
 また3階にはタクシー乗り場、4階には高速路線バスのターミナル施設を設置し、交通アクセスの向上も実現。特に、「新宿」駅西口周辺に分散していた19カ所の高速バス乗降場を南口に集結。鉄道・高速バス・タクシーの乗り換えに要する時間が従来に比べ半減し、空港へアクセスするリムジンバスも運行している。また待合室やトイレも整備され、乗降環境も改善。快適で利便性の高い施設が堪能できる。

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