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JLL 高級リテールブランドが魅力を感じる都市ランキング発表

2016.05.23 13:48

上位10都市のうち7都市がアジア
 総合不動産サービス大手のJLL(本社・米国シカゴ)は19日、世界的な高級リテールブランドが出店する世界の各都市を分析したレポート「デスティネーション・リテール2016」を発刊した。アメリカ大陸、アジア太平洋地域、ヨーロッパ・中東・アフリカ地域のうち2地域以上で展開する240のリテールブランドが対象。
 クロスボーダーに展開する世界的な高級リテールブランドにとって魅力的な都市や商業地域、またリテールブランドの出店動向などを分析し、まとめた。リテールブランドにとって魅力的な10都市のうち、1位のロンドンに次いで香港が2位、続いて東京(4位)、上海(6位)、シンガポール(7位)、北京(9位)、大阪、台北(10位)とアジア7都市が占める結果となった。
 JLLアジア・パシフィック・リテールダイレクターのJames Assersohn氏は「アジアの中でも高級ブランドのショッピング先は香港であり、多くのリテーラーは中国本土出店への足掛かりとして香港を位置付けています。中国経済の減速や政府の汚職防止対策により、高級品の消費は減少しているものの、香港は引き続き消費が旺盛な中国人客を喚起しています。地域全体では、中間層が増え、富裕層のレベルも高まりつつあるアジアの都市がリテーラーを惹きつけていると言えます」としている。
 一方、東京(4位)においては、経済の回復や訪日客の増加を背景に、高級リテーラーが好条件の不動産案件を求める動きが見られるという。2012年から約30%近い円安となり、観光客がショッピング先として日本を訪れることが増え、前年比47%増加した2015年の訪日客の多くは中国から。円安は日本人に対しても高級品消費を刺激する材料となっているという。
 「多様な経済や豊富な消費者行動から、上海は世界の高級ブランドが中国展開を試す恰好の都市であり、香港の代わりに上海へ先に出店する高級ブランドも増えています。高級リテールセクターは、経済動向に加えて、観光客数や高額所得世帯の増加割合などにも影響されます。アジア都市において今後15年で増加が見込まれる高額所得世帯数をみると、引き続き国内外においてアジアは高級品消費をけん引するでしょう」(James Assersohn氏)
 
世界的な高級リテールブランドに魅力的な世界の都市ランキング
1 ロンドン
2 香港
3 パリ
4 東京
5 ニューヨーク
6 上海
7 シンガポール
7 ドバイ
9 北京
10 大阪
10 台北


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