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東京急行電鉄 場所や時間に関係なく仕事ができる会員制サテライトシェアオフィス開始

2016.05.16 14:56

 東京急行電鉄(東京都渋谷区)は10日、会員制サテライトシェアオフィス事業「NewWork(ニューワーク)」を開始すると発表した。ICT環境の発達や、モバイルPC・スマートフォン等の普及による働き方の多様化に合わせ、柔軟な執務環境の提供を目的とする。昨年4月に同社が創設した「社内起業家育成制度」の第一号案件だ。
 東急線沿線を中心とした郊外の駅の周辺に、会員制のサテライトオフィスを開設する。テレワークを導入する企業を対象に、安全で快適な執務環境を提供する。カフェのような落ち着いた空間に、フリーアドレス型のデスク席を用意し、会議室、テレフォンブース、複合機を設置。場所や時間に関係なく仕事ができる環境を確保でき、外出先での対応など、時間の効率化が期待できる他、育児ママや高齢者等の通勤が困難な人々でも、自宅近くでの勤務が可能。自然災害など社員の出勤が困難な状況となった場合でも最寄りのサテライトオフィスを活用することができる。20日(予定)に自由が丘、横浜、吉祥寺の3店舗が同時に開業し、今年度中に、たまプラーザ(6月予定)、二子玉川(8月予定)などが順次開業していく予定だ。事業担当者は「企業に対して、本社オフィス以外で働く環境を提供することにより、企業の抱える人材の確保やオフィスコストに関する課題を解決できると考え、本事業を提案しました。加えて、当社が運営するオフィスへの入居を検討する企業に対し、『NewWork』をサービスメニューの一つとして位置付けることにより、当社が運営するオフィスの価値が高まると考えます。将来は世界中に『NewWork』を広め、すべての働く人々に、場所を選ばず働ける環境を提供したいと考えます」としている。

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