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東京急行電鉄 ベンチャー企業と事業共創プログラム第2期

2016.05.02 17:04

企業の成長を持続的に支えるエコシステム構築目指す
 東京急行電鉄(東京都渋谷区)は10日から、法人設立からおおよそ5年以内のベンチャー企業を対象とした事業共創プログラム第2期「東急アクセラレートプログラム」を実施する。東急線沿線の生活利便性を高める新たなサービスを創出することと、ベンチャー企業の持続的な成長を支えるエコシステムを構築し、渋谷をグローバルなイノベーション拠点にすることが目的だ。
 昨年実施した第1期プログラムでは117社から応募があり、ABEJA(東京都港区)、アクアビットスパイラルズ(東京都品川区)、サステイナブルエネルギー開発(東京都千代田区)の3社を選定。現在、テストマーケティングを実施中だ。また、最終選考に残った企業のうちの1社、リノベる(東京都渋谷区)とは業務提携および株式引き受け契約を締結。1棟リノベーションマンション事業の共同推進に取り組んでいるという。
 第2期では、対象となる事業領域を拡大し「交通」、「不動産」、「生活サービス」に加え、新たに注目領域として「IoT・スマートホーム」、「広告ビジネス」、「観光・インバウンド」を設定。東急エージェンシー(東京都港区)等を事務局に加え、受賞企業のサポート体制を強化する。
 スケジュールは5月からサービスやプロダクトの募集を行い、審査を経て、10月からテストマーケティングを開始する。最終審査会を通過した企業には東急線沿線のグループ媒体や施設、顧客基盤、営業網などを利用した高効率なテストマーケティングを行い、最終的には同社との業務提携等も考えられる。受賞企業以外の企業も、東急グループ各社との提携や東急グループが関与するさまざまなイベントへの参加や大企業ネットワークへの紹介等の機会提供を検討しているという。

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