週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

バイヤーズスタイル 不動産の早期高値売却を実現「売却の窓口」

2016.02.08 10:36

全国パートナー企業募集を開始
 地方に眠る「お宝物件」の流通を促進させる取り組みが本格化する。
 本紙コラムでおなじみ、エージェント型不動産会社であるバイヤーズスタイル(東京都板橋区)は1日、国土交通省に採択された付加価値仲介モデルの活用による不動産の早期高値売却を実現する「売却の窓口R」において全国のパートナー企業募集を開始した。募集対象は宅建業免許を有している事業者で業種は不動産仲介のみならず、工務店やリフォーム会社も対象となる。
 募集開始2カ月で既に全国12社が加盟し、今年中100社の加盟を目指している。
 「売却の窓口R」は中古住宅流通市場の拡大を政策目標に掲げる国土交通省による「平成26年度中古不動産取引における情報提供促進モデル事業」に採択。中古住宅取引の際に建物診断(インスペクション)を行う業者や瑕疵保険等を扱う事業者と不動産業者が連携を取り、中古不動産の取引において不安材料を解決し安心・安全を提供することで早期高値売却を実現している。バイヤーズスタイルが運用したわずか8カ月の実績において売却受託件数が対前年比で7倍に達するなど、消費者からのニーズは非常に高い。
 バイヤーズスタイルの高橋正典社長によると「地方では仕入れよりも売却先を見つけるほうが難しいのが現状。ただ東京の投資家が地方物件に食指が動くケースもあり、高付加価値のある売却スキームによって早期売却が可能になるのではないでしょうか」と説明する。現在は東京、千葉、名古屋、大阪、神戸、久留米、長崎、鹿児島等の不動産業者が加盟している。加盟企業は「売却の窓口R」のロゴマークが使用できる他、専用ウェブサイトからの情報提供・査定依頼反響を取得できる。また、インスペクションを実施する検査事業者の斡旋や瑕疵保険会社の紹介及び加入手続き等の業務フローの提供、住宅履歴システムの提供・入力手続きの研修・代行業務、24時間コールセンターの利用など、多岐にわたる。
 「都内における不動産流通市場は2010年と比較するとデータ上は盛り上がりに欠けますが、体感的に地価が2割ほど上昇しているように感じられる。マンション再販事業者が高値掴みをして価格を吊り上げてきたが、実需がついてこれなくなり、今年は仕入れを控えることが予想されます。正常なマーケットに収束していくと考えられますが、マーケットは調整段階に入ることが予想されるため、不動産業者は何らかの対策を取る必要があるのではないでしょうか」(高橋氏)

PAGE TOPへ