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ABC商会 無機系注入式アンカー材を発売

2016.01.11 17:07

 ABC商会(東京都千代田区)は顧客の要望に応え、無機系ならではの優れた特性を持つ「ABC無機アンカー 150ミリリットルタイプ」を発売し、500ミリリットルの従来タイプに追加した。これにより、施工箇所により少量の材料で済む場合の無駄を少なくし、より使いやすい商品となった。
 長らくエポキシ樹脂が一般的とされてきた注入式アンカーだが、高い接着性がある一方、耐火性や臭気、VOC(揮発性有機化合物)ガスの発生、孔部が湿潤状態では使用条件が限定されることなどが問題視されていた。
 現在、平成24年の笹子トンネル天井板落下事故や既存建築物の耐震化や改修などの需要の高まりをきっかけに材料の見直しが行われ、劣化が少なく安心・安全な無機系注入式アンカーが注目を集めている。
 主な特長として不燃性がまず挙げられる。セメントを主材としているため、引火の心配がなく、火災発生時でもアンカー取付け部での落下の心配がない。
 次に孔部が乾燥状態でも湿潤状態でも安定した接着性を発揮できる点にある。短時間で硬化してコンクリートと一体化するため、躯体同様の強度を発揮する。
 また、無機系のため臭気やVOCガスの発生がなく、有害物質によるシックハウスなどの心配がないので病院や学校、マンションなどの人の退去が難しい場所や人が居ながらの改修工事に最適な製品となっている。

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