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オリックス不動産 歴史的建築物の外観を生かしたマンションが「大阪まちなみ賞」奨励賞を受賞

2015.12.21 13:07

 オリックス不動産(東京都港区)は17日、関西で初となる歴史的建築物の外観を生かした分譲マンション「グランサンクタス淀屋橋」が「第35回大阪都市景観建築賞(愛称:大阪まちなみ賞)」の奨励賞を受賞したことを発表した。
 「グランサンクタス淀屋橋」は歴史的建築物である旧大阪農工銀行ビルの外壁の一部を歴史・文化的景観保存のために「曳家工法」により同じ敷地内のマンション建設地点まで移動し、原形のまま再利用する取り組みを行っている。外壁部分の再利用を図った旧大阪農工銀行ビルは明治・大正期の建築家である辰野金吾が創立した辰野片岡建築事務所の設計によって大正7年に竣工し、昭和4年の建築家・國枝博による改修を経て約1世紀にわたり大阪の歴史的名建築の一つとして市民に親しまれてきた。外壁は正面部分にイスラム建築に見られる華麗な唐草文様やアラベスク文様が施され、近代建築の醍醐味である建物のコーナー曲線が美しく保存されている。
 「第35回大阪都市景観建築賞」の奨励賞の選定においては、大正7年竣工の既存建築物の外壁を曳家工法で保存、足元回りは街路空間を整備し、上層部は保存部分と調和を図った外観でまとめられており、ともすれば経済性最優先となるところをまちなみの継承を行った点が評価され、受賞に至った。
 同社は今後もこれまで親しまれてきた歴史や文化を生かして新たな魅力を見いだし、多様で豊かな都市の創造に寄与する取り組みを推進していくとしている。

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