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大成建設 ローコストな摩擦制震ダンパー開発 銀座の開発工事で初採用

2015.12.21 13:16

 大成建設(東京都新宿区)は取り付けが容易かつ工期を短縮できる、ローコストな摩擦制震ダンパー「T―Fダンパー(TM)」を開発し、「GINZA PLACE(銀座プレイス)」(発注者…サッポロ不動産開発)の工事に初採用した。
 同社ではこれまで地震時の揺れを低減する制震ダンパーとして、鋼材ダンパー、オイルダンパー、粘弾性ダンパー等を実用化した。今回、開発した「T―Fダンパー(TM)」は制震ダンパーと同等以上の制震性能を有しながらも、取り付けが容易で工期も短く、かつローコストなダンパーだ。
 仕組みは高耐久性を有する合金を摩擦材として使用し、この摩擦材を取り付けた鋼材プレートと間柱、梁、ブレースなどの鋼材を高力ボルトで締め付けて固定する。
 地震時にはこの摩擦材を取り付けた鋼材プレートがスライドすることで、建物に対する揺れを低減する。簡単なダンパー機構であることにより、材料費や取り付け工期を低減できるため、ローコスト施工が可能となった。
 今回、実際に「GINZA PLACE(銀座プレイス)」(地上12階地下2階)の1~8階に計28台の間柱型摩擦制震ダンパーを初採用。今後、梁型・ブレース型の摩擦制震ダンパーについても実物大での実験を実施し、建築計画に合わせて必要な型式を選択できるようにし、適用範囲を拡大していく予定だ。

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