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フォトシンス エントランスのオートロックから玄関ドアまでを一括開閉できるスマートロックを発表

2015.12.07 16:44

 スマートロック「Akerun」を提供するIoT企業のフォトシンス(東京都品川区)は今月3日に新製品として自動ドア対応スマートロック「Akerun Entrance」を発表した。 「Akerun Entrance」はモジュールを自動ドアの内部に取り付け、「Akerun」アプリの入ったスマートフォンを近づけるだけで操作を必要とせずにハンズフリーで自動ドアのオートロックを解錠する。
 これまでは、「Akerun」をマンション、ビル内居室の玄関ドアに取り付けていても、エントランスにオートロックの自動ドアがある場合、結果的にエントランスの鍵の持ち歩きや、ドアホンでの来訪者の応対が必要であった。家事代行や民泊、不動産内覧など住民ではない来訪者に合鍵を渡す必要がある場合は、玄関ドアに付けた「Akerun」の合鍵をスマートフォンで共有しても、エントランスは専用の鍵やドアホンで解錠する必要があった。今回提供を始める「Akerun Entrance」は、オートロックの自動ドアがあるエントランスから玄関ドアまでを「Akerun」アプリが入ったスマートフォンのみで鍵の開閉が可能で、来訪者への合鍵の受け渡しもスマートフォンだけで共有することが可能となった。
 代表取締役社長の河瀬航大氏は「この製品はスマートフォンを持っているだけで鍵の解錠ができるハンズフリー解錠によって入室ができる点、共有部、専有部を一つのアプリで管理することができるので、鍵やカードキーが不要な点、IoTゲートウェイの『Akerun Remote』を追加して『Akerunオンライン鍵管理システム』を導入すると、パソコンで使える管理画面『Akerun Manager』からの遠隔解錠や、URLを使った合鍵発行することでフィーチャーフォンに対応することが可能な点などが大きなメリットといえます。これにより、スマートロックの活用シーンが拡大し、さらなる普及が見込めます。さらに、ドアホンやエレベーター、電気錠にも活用の可能性が拡がるものと考えています」と話す。
 導入費用は初期費用として9万5000円からとなっており、月額費用は3万6000円からを予定している。今後、製品の販売開始に向けて三井不動産グループの関係物件にて実証実験を行っていく。

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